やまゆき会創立100周年記念登山

「槍ヶ岳周辺 7コース集中登山」

                    
2016729日(金)〜82日(火)

 

「やまゆき会」は大正555日創立であり、今年節目の100周年となります。5年毎に記念登山を実施してきましたが、なんといっても「100」と云うことで大きな区切りでもあります。国内でも象徴的で集中登山に相応しい「槍ヶ岳」を選定し、周辺を含めて7コースを設定しました。
 槍ヶ岳へはキレット、東鎌尾根、西鎌尾根、槍沢、周辺山域では西穂高岳近傍の独標、丸山、更に乗鞍岳を含めてのコースです。
731日を山頂集結日として各コースがそれぞれスタートします。安全確保の為、事前には岩トレや訓練例会を各コースの難易度に合わせて実施してきました。結果的には事故も無く当初の目論見通り有意義な山行になりました。
ここで7コースのあらましを紹介します。

実は昨夏、北鎌コースをプレ登山として1名の猛者が踏破しておりますが、本年はコースには加えておりません。

1.      キレットは3名で実行。横尾山荘集結で涸沢経由北穂から槍を目指しました。

2.      東鎌も3名。中房温泉より大天井を経由しました。

3.      西鎌は5名。新穂高温泉より双六小屋を経由です。

4.      槍沢からのアプローチは横尾を通って8名です。

5.     西穂、独標組13名はロープウエイを利用です。西穂山荘からピストンしました。

6.     丸山組14名も同様です。

7.      3000m峰乗鞍岳へは5名の参加。

 槍ヶ岳集結の731日は晴天で何よりでした。各稜線から四周の展望を欲しいままにして山荘を目指します。
昨夏北鎌尾根を踏破したWさんは勤務の都合で、中崎尾根から千丈沢乗越を経て山荘合流です。


 キレットコース以外は正午前後に到着し、第1陣として山頂アタック。少し遅れて着いたキレット組と数名のメンバーも第2陣として登頂しました。頂上は犇めき合う登山者で身動きができないほどです。祠での記念撮影待ちと下山待ちの列がループになっていました。


 頂上はガスに包まれて展望ゼロでしたが、ピークに立った充実感は格別でした。山荘に降り立った時、皮肉にもガスが晴れ巨人と見紛う岩峰がその姿を現しました。当然の様にカメラの砲列とどよめきです。夕食後のミーティングで翌日の行動を確認徹底し、就寝まではフリータイムです。多くのメンバーは19時頃の落日を観賞。この日の夕焼けは素晴らしく、まるで登頂を祝ってくれているようでした。

 今回の山行で気づかされたのは異国の方の多さです。特に韓国からの登山者が際立っており、キレット通過時には実に42名の団体と行き違い、山荘宿泊者も30数名おられました。

 槍ヶ岳に限ったことではないと思いますが、日本の3000m峰も国際級になったかと認識を新たにしました。
翌日81日は下山日です。新穂高温泉に向けて右俣谷を下ります。健脚メンバーがインスタントラーメンと炊事道具を担いで先行。滝谷出合で昼食準備して後発メンバーを待ちます。今回は渓流の水量も少なく全員無事揃ったところで楽しく昼食タイム。渓流の水音が涼を運んできます。白出沢出合からは歩き易い林道で、宿泊地「ホテル穂高」を目指して気持ちも弾みます。ホテルでは52名の宴会。100周年記念行事最後のイベントです。今回の山行は勿論のこと、長い歴史のトピックスを酒の肴に、又アトラクションも雰囲気を大いに盛り上げていました。

 明けて82日は帰阪となります。チャーターバスに乗り込み一路高山方面へ。車中はまさに天国、極楽の様相で、大阪に着き皆さん揃ってハッピー解散となりました。

 
** 写真集 ** 
G 槍ケ岳 大キレットコース
F 槍ケ岳 東鎌尾根コース
E 槍ケ岳 西鎌尾根コース
D 槍ケ岳 槍沢コース
C 乗鞍岳 剣ヶ峰コース
B 西穂周辺 独標コース
A 西穂周辺 丸山コース
X 懇親会

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