「庶民登山」提唱、故木藤氏の石碑除幕 芦屋
2002/11/25

 関西最古となる創立八十六年の歴史を誇る登山愛好会「やまゆき会」(阪下幸一会長、事務局・大阪府豊中市)の初代会長、木藤精一郎氏(一八八七―一九七〇年)の功績をたたえ、登山者の安全を祈願する石碑の除幕式が二十四日、芦屋市奥山の「高座の滝」付近で開かれた。 木藤氏は大正時代、「庶民登山」を提唱し、気軽に散策できる山を紹介したことで知られる。また、六甲山の多くの登山コースを設定。昭和初期には近畿圏の山のガイド本を発行するなど登山の魅力を伝え、愛好家の底辺拡大に貢献した。 石碑は同氏の三十三回忌を機に同会メンバーらが建立を呼び掛け、六甲山の玄関口となる高座の滝近くに設置した。 この日は、周辺の木々からときおり葉が舞い散る中、関係者ら約八十人が参加。登山にちなんだ「雪山賛歌」などを歌い、完成を祝った。阪下会長は「この石碑が、登山者の安全をいつまでも見守ってくれたらいいですね」と目を細めていた。

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 来賓の受付(大谷茶屋前)  司会の森さん
        
 阪下会長の挨拶  芦屋市長の挨拶  ご尽力賜った矢野さん
式後のひととき